夏の終わりを感じながら、あんまり夏らしいことをしなかったOYMです。
毎年夏前には、やりたいことをいくつも思いつくんですが、いざ夏になると暑くて外にも出たくなくなるので、毎回計画して実行されない夏を送っています。
前回、「Stable Diffusionを使ってダミー画像を作ってみた 〜ネコ編〜」 を公開しましたが、早くも1年経ってしまいました。早いものですね...。
あれから、生成AIの進化がどうなったのかも気になり、前回よりも より進化したStable Diffusionに触れていければと思います。そして今回はディレクターのINH氏に相談したところ、イヌ(特にサモエド)というリクエストも頂いたので、新たに可愛らしいサモエドを作れればと思います。
自分が以前使用していた、Stable Diffusion web UI は、バージョンが
1.2.2 から 1.7.0 までアップデートしていました。
その段階で、かなりの期待が出来そうでワクワクですが、ここでアップデートの内容を下記にまとめました。
1年でかなり変更が加わったようなので、期待大ですね!
また、チェックポイント(生成モデル)の数も増えたようで、よりリアルなものが生成できるかもしれません。
試しにチャレンジしてみましょう!
プロンプト:a picture dog, realistic, bright, detailed eyes, natural light, natural color, 4k, bestQuality ネガティブプロンプト:text, human サンプリングステップ数:100
上記比較して確かに感じたのは、生成スピードの速さです。すごく早い!
生成時間も40秒ほど縮んでいる上に、ボタンを押してから生成開始されるのも早まっていました。以前と比べて生成する時のストレスが減りました。
また、出力された画像も、心なしか以前より品質とクオリティが増したように感じます。
より生成したい文章に的確な画像ができているのではないかと思います。
Stable Diffusionで画像を生成する際に、「サンプラー」という重要な要素があります。これは、画像生成の過程でノイズを取り除く手順を制御するアルゴリズムです。サンプラーの選び方によって、最終的に得られる画像の質や生成時間が変わってきます。
サンプラーは、生成したい画像のスタイルやクオリティ、生成時間に応じて選ぶのがポイントです。例えば、細かいディテールを重視するなら「DPM」や「LMS」、安定した結果が欲しいなら「PLMS」を選ぶといった具合です。
Stable Diffusionを使う際は、目的に合ったサンプラーを選んで、理想の画像を作りましょう!
今回比較を作ってみましたが、パッとみただけでは ほとんど違いが分からないと思います。 作った自分ですらも 軽微な変化しか捉えられませんでした...
分かりやすく、APNGにしたものも参考にしてみてください。
こうして見ると、なんとなく分かるかと思います。
今回の内容だけでは、なかなか変化こそ生まれませんでしたが、どういったものが何に適しているかを自分で試行錯誤して、見つけ出す必要がありそうだと思いました。
個人的に、生き物を忠実に再現させるには「DPM++ 3M SDE Karras」が相性がいいなと感じました。
それでは今回も、最終的に上で用いたサンプラーを使用して、最高のサモエド を生成していこうと思います。昨年よりも、よりリアルなものが生成できることが今回のゴールだと思います。
プロンプト:a picture samoyed, realistic, bright, detailed eyes, natural light, natural color, 4k, bestQuality ネガティブプロンプト:text, human, comic, sketch, out of focus, (worst quality:2) モデル:wildlifexAnimals サンプリングステップ数:100 サンプリング:DPM++ 3M SDE Karras
昨年と比較して、どれほど変化したのかと淡い期待をしておりましたが、思ってた以上に進化を遂げていて驚きました。
強いていうならば、どれも正面の画像になってしまうため、自然なサモエドにならないところが、まだAIらしい部分かなと感じています。
弊社のエンジニアでもAIに関心を持ち、業務で取り込んでいくというのが目的となっておりますが、日々目覚ましい進化を遂げていると感じています。
今回のサモエドも、来年にはもっとリアリティのあるものになってくれるだろうと思います。
そして、ディレクターのINH氏には、生成したサモエドで癒されて欲しいと思います。
いつかは、生成AIのみで画像が事足りて、画像素材を購入するということが無くなってしまうのかもしれません。
エンジニアやデザイナーもAIに仕事を奪われないよう、上手く利用していきたいと実感しました。