2021年、最初のブログのターンが来た!
ということで、たまには社長らしく、一年の抱負でも書こうと思ったんですが、すでに"社内向けKICK-OFF MEETING"にて実施済みなので、今回は、昨年、大活躍だったLIVEプロダクション事業部の仕事の一部をご紹介したいと思います。
MONSTER DIVEのLIVEプロダクション事業部では、10年ほど前から、ネット向けのライブ配信番組を数多く実施しています。
そのジャンルも幅広く、エンタメ系の音楽ライブからはじまり、映画のPR番組やゲームタイトル番組だったり、企業系のセミナーや、製品発表会イベントの中継などなど行っています。
ちょっと今日はそのあたりから、ブログネタを。
ライブ配信の現場には、いろいろな役割のスタッフがいるのですが、僕がよくやっている「スイッチャー」というお仕事をご紹介。スイッチャーとは、複数のカメラ映像をみながら、その時々に最適なカメラを選択し、番組を作っていくお仕事です。
こんな感じですね。
「カミテのツーショ、エフエフ、タイトで」みたいな、ザギンでシースー的な感じで、カメラマンにカメラ構図を指示をするのですが、この映像の構図や画角、サイズを伝える言語があります。
「ヨリ」と「ヒキ」は、もう一般用語になってますので、改めて説明することじゃないですが、そのヨリ具合とヒキ具合には、実は名前がついてます。
まずは大きく3つに分類。
ロングショット、ミディアムショット、アップショットに分類され、さらにその中で、細かく分かれています。
まずはひとつ目「ロングショット」から。
イベント会場や舞台、ステージを撮影するときのヒキカメ。
予算によっては、固定カメラになることがおおい。(ヒキ固定)
音楽ライブだと、ひたすら、じわーっと寄って引いてを繰り返すカメラ。
番組の冒頭に差し込んで、視聴者に全体の構図を伝えたりする。ステージ転換時などに逃げるときにも使う。
LS、どこまで引ける? カミシモ、きわきわまで行きたいんだけど。
人物を足元(床)から頭まで入ったサイズ。
「フルフィギュア(Full Figure / FF)」の方が一般的。「FF」はよく使う単語。
ステージイベントとか、演者が立ちの番組などではよく使います。このFFと、ウエストショットやバストショットなどを適宜スイッチングします。
(なんでこれだけ「フィギュア」が普及してるだろう。他は「ショット」なのに)
最近はコロナで、演者の間にアクリルスタンドなどもあるので、FFで、2ショットや3ショットが中途半端なサイズになりがちで困る。
Aさんの入れ込みで、FFでフォローしながらウエストぐらいまでよっていって。決まったらテロップ入れるわ。
FFよりも、ちょっとヒキ。
FFだとテロップが頭にかぶってくるとか言う場合に使う。
人物プラスアルファで背景や机などを入れたりする。
LSと略すけど、LSというと、Long Shotを指すことが多いので、こっちのことをLSとはあまり言わない。
あ、ごめん。テロップ被りそう。ちょいルーズめで待ってて。
ルーズショットの逆。
FFをもうちょっとギリまで詰めた感じの時によく使う。
フロアディレクターのあたま、見切ってくるから、もうちょいタイトめに詰めて
※ルーズとタイトは、ロングショットの分類で属しているかどうかは自信ないです。
と言うのは、バストショットやウエストショットの時にも「もうちょいルーズで」とか「ちょいタイトに」も言うので、実は番外編なのかも。
この辺は映像を学問として学んだ人に聞いてみましょう。
続いて、「ミディアムショット」。
ミディアムショットという単語自体はほとんど使いませんが、サイズとしては一番使います。
特にセミナー系の配信&収録では座っていることも多いので、ほとんどがバストかウエスト。
その名のとおり、膝ぐらいから頭までが入ったサイズ。
あんまり「KS」とは言わず「ニーで」みたいに使う。
絶対領域を入れて! (いや、「ニー」はどこいった?)
腰から頭まで入ったサイズ。
これも「WS」とはあまり言わずとかで使う。ウエストアップともいう。
最近はソーシャルディスタンスがあるので、大丈夫だけど、ウエストで撮ると、左右の演者が中途半端に見切れることがあるので、そこもちょっと意識すると尚良し。
この人、よく身体を揺らすからバストはきつい。ウエストで待ってて。
胸から頭でのサイズ。
一番よく見るサイズかも。ネット配信だと、スマホ視聴も多いので、ウエストよりバストが好まれる。
バストアップともにいう。(え?言うよね?改めて文字にすると不安になる。。。)
いやー、バストで見ると、やっぱりイケメンだわぁ。(もう指示じゃないし)
そして、最後の大分類「アップショット」。
いわゆる「ヨリ」です。
肩から頭のサイズ。
ちなみに、タレントさんなどの場合、アップショットNGでバストショットまでとかの方もいらっしゃいますので、要注意です。
(まれに、バストショットも禁止でウエストショットまでと言う方もいらっしゃいます・・・。)
アップにしても、めっちゃ可愛いじゃん。瞳が透明度が違うわ。。。
顔の寄り。顔のとりきり。
これは、ほぼ、バラエティ以外では使いません。
キャストとスタッフとの一番盛り上がる戦いです。
これ、あとで絶対、事務所に怒られるやつだわ!まぁ、盛り上がったからいいとするか。
ドアップ! 目だけとか鼻だけとか耳だけみたいな。
(え?Detail Upって言わないよね??言うの??)
どっちかと言うと人物よりは、モノなどに対して使うことが多い。ドンヨリともいう。
あの演者が持ってるアレ、ガーンいったれ。(え?なに?)
というあたりが、基本的に画面サイズです。
他にもあるのかも知れませんが、僕は知りません。
これ以上深く知りたいひとは、映像系学校に通うか、ググってみてください。
あとは、カメラ構図の超基本は、カメラを水平にセットすることと、被写体をセンターに置くこと。
あえてのズラしはもちろんあるけど、セミナーとか、エンタープライズ系の現場では求められません。
ライブとかでよくやるのは、「CAM1はFFの上手空けと、CAM2のBUの下手空け」の構図とフェードで被せていったり。
(ホントは黒背景とか白背景の時に、やるんだけどね。)
逆光、首チョンパ、串刺し、にならないように、キャストと背景との関係を意識する。
(首チョンパって言ってるのは俺だけかも知れない。。。)
とかですかね。
スイッチングの基礎としては、
です。
例えば、いきなりバストアップのカメラをスイッチングし続けると、誰がどこに座っていて、誰が誰に話しかけているのか分からなくなります。
ただ、人間の脳味噌を優秀なので、番組冒頭に、ヒキカメの映像を最初に入れてあげるだけで、スタジオ全体の構図を理解させることができて、あとは視聴者が勝手に脳内補正してくれます。テレビ番組とかのオープニングがヒキカメから入っているのが多いのは、このためです。(類義語:イマジナリーライン)
「いきなり顔アップで番組タイトルをコール!」と言うのもありますが、その直後にヒキカメが入れているはずです。
ちなみに、基本的な考えとして、カメラを引けば引くほど、カメラに映ってくる物が多くなるので、視聴者に与える情報量としては増えます。
逆に、よればよるほど、カメラに映ってくるものが減るので、視聴者に与える情報量は減りますが、その分、「ここを観て!」と集中してもらえるので、よればよるほどインパクトを与えることになります。
視聴者の妄想、脳内補正できる環境を作りつつ、コンテンツ配信側として観せたいところにしっかり誘導していく。
そのバランスが難しいのですが、そこがスイッチングの醍醐味です。
などなど、偉そうに書いてますが、「俺も常に意識してなきゃ!」ということで、メモってるだけなので、クレームは受け付けません。
スイッチングの勉強は、これだけ、映像が世の中に溢れているので、ひたすらテレビ番組や音楽ライブ映像、映画などを、その視点で見ていれば、勉強になると思ってます。そんな僕も、この10年近く、その視点でしか観られなくなってしまいました。
先人たち、先駆者たちの多くの知恵を、常に学んでます。良質のコンテンツが溢れる良い時代だ。
そして、その知恵を取り込んだAIによって、近い将来、ほとんどの番組は、AIによるオートスイッチングに変わっていんだろうなぁ。。。(ネット系の番組は特に。)
ということで、以上、2021年、最初のブログでした。
Special Thanks to SKR