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FCバルセロナから学ぶ「人材育成」「組織づくり」

Posted by Masatoshi Suginaka

FCバルセロナから学ぶ「人材育成」「組織づくり」

毎年の楽しみである欧州サッカーの夏の移籍期間も終わり、この時期は各チームの監督の手腕が試される時期ですね。

日本では滅多にありませんが、数試合で監督交代といったことは海外では別に珍しくありません。このブログを公開したタイミングでも、もしかしたら何人かが...

また、今年のトピックとしてはやはり「サウジアラビアリーグ」への主力選手の移籍でしょうか。
数年前に「中国スーパーリーグ」に一部の選手が移籍するといったことがありましたが、今年の流れはその当時とは違います。
正直「何故!?」と感じるようなチームの主力選手が続々と移籍した印象です。

そんな中、私が大好きなクラブの一つ「FCバルセロナ」では、フリー移籍でイルカイ・ギュンドアンが入ってきたことを注目していたのですが、最終日にカンセロ、ジョアン・フェリックスのレンタル移籍というやはりビッグクラブたるサプライズが今年もありました。

そんなギュンドアンが先日のインタビューで語っていたのが、

「ここまでで一番驚いたのはクラブにいる才能だ。ラ・マシアの存在...」

FCバルセロナに入ることを夢見てた選手なので、カンテラの「ラ・マシア」の存在は間違いなく知っていたはずなのに、一緒にプレーすることで、より実感したということなんだと思います。
今年はなんといってもラミン・ヤマルですかね。16歳という若さでスペイン代表に選ばれ、すでにゴールも決めました。
ちなみに、ガビ、メッシ、イニエスタ、シャビ...数えきれない選手が「ラ・マシア」出身です。

育成の選手が主力で活躍するクラブチーム=FCバルセロナ
と言っても過言ではないですが、
さて、何故ここまでの成果を出せるんでしょうか?

そこで今回はFCバルセロナの人間教育の観点から人材育成マネジメント、組織づくりを学んでみたいと思います。

5つの価値観

5つの価値観

FCバルセロナには「5つの価値観」というものが存在します。

  • 謙虚さ
  • 努力
  • チームワーク
  • 野心
  • 敬意

サッカーやチームスポーツををする中で「当たり前の事なんじゃない」って思う方もいるかもしれませんが、カンテラに所属する一番年齢の低い7〜8歳の選手からこの価値観を伝えていっているということが重要ですね。
これはバルセロナのサッカースクール「バルサアカデミー」のアイデンティティでも記されています。

過去、アンドレス・イニエスタがFCバルセロナを退団する際に、関わったことのある選手・監督がコメントをしているのを思い出しましたが、プレーはもちろんのこと皆が口を揃えて「人間性の素晴らしさ」をコメントしていました。

また、これは一人の選手であると同時に、一人の人間としてしっかり成長させてあげるというクラブの信念としています。
大人になって社会に出た時にしっかりと生活できるために必要な価値観ですね。

これを企業の組織マネジメントに照らし合わせると、組織づくりのところで活かせる内容ではないかと感じます。
コミットするコンテンツやサービス自体が成長・変化していくことはありますが、ゆるがない企業指針があることで、新しく入る人材の成長、マネージャー・リーダー陣の人材教育といった両面が成熟していくことで、企業としての価値観が下がることなく成長していくのではないかと感じました。

組織におけるリーダーシップ

現在のFCバルセロナはクラブとして最高峰なのかと言われると、決してそうではないです。

かつて黄金期時代と言われていたジョゼップ・グアルディオラが率いていた時代に比べると、ポゼッション率を高くしてスペクタルなパスワークで魅了するといったこともないですし、クラブの経営としては引き続き多額な負債を抱えたままです。

ただ、それでも未だにプレイヤーやサポーターと世界中から愛されるクラブチームであり続けられるのかというと、「ブランド力」とそれを支える「リーダーの存在」だと私は感じています。

現リーダーとしてのトップは、シャビ・エルナンデスの存在が大きいですが、かつてはヨハン・クライフ、前途のジョゼップ・グアルディオラと、「FCバルセロナ」というブランドを築き上げたリーダーは「文化を定着させる」ことを最優先にチームをまとめ上げました。

なぜこの戦術なのかを、本人からプレイヤーへ徹底したコミュニケーションを行う。トップのリーダーだけが発信していてもチーム自体は育たないので、全コーチへの文化を共通化させる。
それによってカンテラのプレイヤーとトップチームのプレイヤーと頭の中の疎通ができ、カンテラの選手がトップチームで活躍できる。
といった構造になっていると感じます。

これは企業の組織づくりでも同じことが言えます。

強烈なトップが存在しただけでは企業の価値が上がるわけではなく、前述したように、企業の文化を伝えるためのマネージャー、リーダー陣との文化共有。
また、トップダウンだけではなく、反論を言えるマネージャー、リーダーを近くに置くことも大事だと、グアルディオラは言っていたそうです。

※23/9/29時点、巨額の負債減少に成功というニュースが上がっていました。GOAL.COMの記事

まとめ

今回、人材育成や組織づくりという観点でFCバルセロナの哲学やブランドを学びました。
現在、組織のマネージャーやリーダーの方、これから目指す方も、自分の好きなモノからこのような視点をインプットしていくことをお勧めします。

そんな私がマネージャーを務めているWEBプロダクション事業部では、Webディレクターの採用募集をしていますので、このブログで少しでも興味を持たれた方は、是非検討してみてください。

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