当社は、クライアントさんと、作って納品して「はい終わり」というサバサバした関係があまり好きではなく、クライアントさんも含めたチームという意識のもと、運用サポートやサーバ・システムの保守業務を通じて長くお付き合いさせていただくケースが多いのですが、そんな運用業務にかかせないがアクセス解析です。
普段、アクセス解析にはGoogle Analyticsを使われている方が多いと思うのですが、設定が細かすぎて面倒って感じることはありませんか? アナリティクスレポートを作成したり、解析時間を短縮したりするのに良い手はないか? そうお考えの方に便利な拡張機能があるのをご存知ですか。
それがChrome機能拡張「Page Analytics」です。 簡単に言うと、WEBサイトを見ながらサックリとAnalyticsのデータを閲覧できる、というものです。これが意外なことに便利でして、インストールしておいて損はないです。
使用条件としては、
の2点です。
さっそく使い方を解説してまいります。
インストールすると、ツールバーにオレンジ色のアイコンが追加されますので、アクセス解析したいサイトを表示させた状態でポチッとしましょう。
するとまず、データパネルをページ上部(Top)/下部(Bottom)のどちらに表示するかの選択ウィンドウが現れますので、表示したい方を選択しましょう。「None」はパネルの非表示化です(ちなみに、Analyticsアカウントへ正常に接続できない場合、または管理外のサイトではエラー表示となります)。
さあ、データパネルが出ましたね。このパネルでは、
のスコアカードを閲覧することができます(Segmentsがないって? これは次回の「応用編」でご説明します!w)。
また、ページ内クリック分析(ユーザーがクリックしたページ内の場所)として、ページに貼られているリンク箇所にバブルと呼ばれるクリック率が表示されます。さらに、カラーバーのようなアイコンをクリックすると、クリック率の違いを色で表示もしてくれます。
このページ内クリック分析が視覚的にわかりやすいので、解析が捗ること間違いなしです。フロントに立つ人であれば、クライアントさんとの話の種として提案営業へつなげることもできるでしょうし、クリエーターであれば、アイコンの大きさの違いでクリック率がどう変わるか? といったLab的に使うこともできるでしょう。
注意点としては、例えば、アイコン/タイトル/続きボタン、など異なるリンク要素があったとしても、リンク先のURLが同一だとカウント数が同じになるので、「アイコン/タイトル/続きボタンのうち、どれがクリックされることが多いのか?」といった点まで解析するには、コーディングルールを事前に考えておく必要があるでしょう。
また、外部リンクのクリック数についてはカウント対象外となっているようです。
あ、あとこのPage Analytics、バージョン1.5がつい先月リリースされたばかりなので、まだまだ痒いところに手が届いてない面があるのはご了承ください。
毎度の癖で長くなってしまったので、次回、設定編をお送りしたいと思います。 設定編はコチラ!