こんにちは、サマンサです。
いよいよ親が高齢者になり、介護のことで日々頭を悩ませています。
介護離職という言葉を聞いたことがある人もいると思います。
自分の年齢が若く、親もまだ働いている場合は、遠くの出来事という感じかもしれませんが、働く自分が40代後半から50代になると、働きながら親の介護をする割合が増えてきます。
仕事と介護を両立できるうちは、まだ問題は少ないですが、常に面倒を見なければいけない状態になった場合は、仕事を辞めるという選択肢も出てきます。特に、親が遠方に住んでいる場合は、時短勤務で親の介護時間を捻出することも難しく、仕事を辞めて実家に戻るということが現実味を帯びてきますね。
全国には、地域包括支援センターという地域の高齢者の総合相談をする場所があります。令和5年4月末の時点で、全国で5,431か所設置されています。
そろそろ自分の親が介護が必要になってきたという場合は、私が面倒をみなくちゃという前に、地域包括支援センターに相談すると、ケアマネージャーが親の現在の状態をチェックして、どんな手助けが必要なのかを洗い出してくれます。
私の両親は、ある程度は自分の身の回りのことを自分でできる状態ですが、入浴などは難しくなってきたので、週2回デイサービスに通い、入浴支援や機能訓練(リハビリ体操など)を受けています。
遠方に住んでいるため、週末ごとに実家に帰るのは困難なので、月に1回帰省して、通院の付き添いや家の掃除、日用品の買い出しなどをしています。
毎日面倒を見ることができない私の代わりに、地域包括支援センターの協力により、ケアマネージャーが介護支援プランを作成して、そのプランに基づいてお世話をしてくれています。
ケアマネージャーと連絡を密に取り合うことで、今のところ私の介護離職は回避できています。
40歳になると、健康保険料に加え、介護保険料が給与から引かれるようになりますよね。この介護保険ですが、かなり細かく利用できるということを、親が要介護になってから知りました。
例えば、家の廊下やトイレ、お風呂場に手すりを設置する場合、介護保険で住宅改修費の支給があるため、自己負担は1割~3割程度で済みます。
厚生労働省のこちらのページで、介護保険で利用できるサービスをチェックできます。
若い世代は、親がまだまだ元気ですが、元気なうちに準備しておくことが大切。問題を先送りしてしまい、気がついたらかなり困ったことになっていて、もっと早いうちにいろいろやっておけばよかったなあと思うことがたくさんあります。
今年もゴールデンウィークですね。実家に帰省することがあったら、
親が老後のことをどのように考えているか知っておこう
→「その時になったら考えるよ」と言われた場合は、要注意です。「その時」が来たときはもう手遅れになっていることもあります。
生活動線が、体が不自由になっても問題ないかどうか確認しておこう
→廊下にモノがいっぱい置いてあったり、家具の配置がスムーズな移動を妨げていないかを確認して、不用品があれば積極的に廃棄しておきたいですね。
日々の仕事においても準備力が求められますが、殊に介護の現場においては、失敗しないよう前もって準備する「転ばぬ先の杖」が重要なのです。
介護問題は、社会全体の課題ともいえるので、様々な制度が用意されており、様々な支援策が検討されています。こういったことは当事者になってみないとわからないものですが、「その時」に知ったのでは遅いことも多々あります。
介護離職の理由の中には、「介護サービスの存在・内容を十分に知らなかった」というのもあります。
私は今のところ、介護離職を回避できていますが、MONSTER DIVEのメンバーが同じような問題を抱えてしまわないよう、どんな制度があるのか、どういう支援策があるのか、そういった情報提供をしていきたいと思っています。