みなさん、こんにちは。
実は先日お休みをいただき、中国は北京市と上海市へ旅行に行ってきました。
初めての中国ということで、色々調べていると、さすが規制大国。普段日本で使っているサービスやアプリがことごとく使えないという事実が発覚!
これが噂の金盾(Great Firewall)か。。。
ということで、今回は短期旅行者向けに、準備しておきたいサービス・アプリをご紹介したいと思います。
3つ目と4つ目の板挟みになりながら楽しく選びましょう。
この4つをマストで準備していきました。(アプリのインストールは日本で済ませておきます)
中国でもっとも使われている地図サービスです。
「中国のGoogle」とも呼ばれている百度(バイドゥ)が提供する地図サービスで、いわゆる中国版Google Mapです。
ネットに繋ぐことができない環境でもページを開いておけば、
くらいはオフラインでも使用できます。
(当然ですが、使用言語は中国語なので、目的地住所は事前に中国語で入力しておきます。)
Baidu MAPのアプリを入れると電池の減りが異常に早くなるそうです、電池の利用状況で確認してみるとバックグラウンドで色々と通信しているらしくその点が不明瞭で不気味だとも言われます。いずれにしても安全性を考えるならば公式サイト自体がモバイル向けに最適化されているのでブラウザから使うのが最も安全な方法ではないでしょうか
実際どうかは分かりませんが、Android版のダウンロードはリクスが高いらしく、私自身Androidユーザーということと、旅先で携帯電話の充電がなくなることは命取りなので、アプリはダウンロードせず、ブラウザ経由で使いました。
他のUIに関してはGoogle Mapと大差ないので、中国語が理解できなくても使用方法について戸惑うことはないかと思います。
中国製ではないですが、アジア、ヨーロッパ、アメリカなど幅広い国と地域の乗換案内を提供しているサービスです。
最初に路線図を使用するエリア(主に国)をダウンロードしておきます。
このアプリの素晴らしいところは、乗換検索で目的地までの所要時間や経路を案内するだけでなく、
な点です。
自国にいたら気づかないけれど、かゆい所に手が届くUIだなぁと感動しました。
「NAVITIME Transit」以外にも「MetroMan(おそらく中国製)」と言う路線案内アプリも使いましたが、こちらは駅名を自由入力するか、駅名をアイウエオ順(?)で一覧から探す必要があり面倒くさかったです。
言わずと知れた「Skype」を使用しました。
旅先では途中から友達と落ち合うことになっていたので、連絡ツールが必須でした。
せっかく中国に来たのだから「WeChat」を使用するという手もないことはなかったですが、個人情報に関するリスクがあるという噂が多いので断念。
まだ使用はできるようですが、中国の規制は強まる一方で、つい先日「スカイプが中国のアプリストアから姿消す」という記事も上がっているので、常に最新の情報をアップデートされることをおすすめします。
意外にもSlackが使えたことが個人的には驚きでした。まだ新しいサービスなので規制の対象外なのでしょうか。。
大都市に行けば英語が通じることもありますが、多くの場合まだまだ英語が話せない人が多いです。
メモ帳を持ち歩いて漢字で筆談という方法もありますが、
の点で翻訳アプリをインストールして行きました。
このアプリも、あらかじめ使用する言語をダウンロードしておくことでオフラインでの使用が可能です。
ただ、翻訳される中国語の精度があまりにも低かったので、会話での使用ではなく、単語を調べる程度の使用に留まりました。
文法が近いと言われている英語→中国語も試してみましたが微妙。。。
大学時代にちょっと中国語をかじっただけの私でもツッコミを入れたくなるお粗末さでした。最近、日英の翻訳精度は向上しましたが対中国語はまだまだのようです。
帰国後、代替アプリがなかったものかと探してみると意外にも近くにありました。
「百度翻訳」です。
Google翻訳と百度翻訳を比較している記事があったのでご参考にどうぞ。
基本的には、グローバルに使われているサービスはやはり優秀でした。
ここで私がおすすめする中国製のサービスは百度系のサービスだけでしたが、滞在期間によって使うサービスも異なるかと思うので、一例として参考にしていただければと思います。
UI/UXで言うと、路線案内の「NAVITIME Transit」でタップして出発地と目的地を設定するとお伝えしましたが、実は地下鉄の切符券売機も同じように画面に路線図が表示されました。
購買までのフローはこのような感じ。
目的地をタップすると金額が表示され、そのまま支払いへと誘導されるので感覚的に使用できました。
目的地が路線図上のどこにあるのかを探す手間はありますが、すでに路線案内アプリで路線図を見ていたので位置の把握は難しくなかった気がします。
対して、例えば日本で切符を買うまでのフローといえば、
ですよね。
理想は
「XXまで行きたい」 「はい、AA円です」
で成り立つはずなのに、
「AA円で行けるXXまでの切符をください」 「はい、AA円です」
という段階を踏ませるのは無駄でしかないのだと気づかされました。。
ユーザーが使うであろう一連の導線のUI/UXを統一することってこんなに重要なんですね。Web制作に携わる端くれとして身に染みて実感しました。
中国は規制が激しい反面、既存サービスを上手く取り入れ、合理的で無駄がなく直感的なUIを実現する国だと思います。
今回は旅行のために複数の中国製サービスを使用しましたが、その国々で使われているサービスをあえて使用してみると言うのもなかなか面白い実験でしたよ!