皆さんはじめまして!
LIVEプロダクション事業部でアシスタントをしています、YOUといいます。
よろしくお願いします。
ここ2年、コロナの影響で仕事ではテレカン、プライベートでは自宅で友人と通話しながらゲームをして遊ぶ、なんて機会が増えたんじゃないでしょうか?
そうなると自然と需要が高まってくるこの子たちの存在。
そうです、マイク付きイヤホンです!
今回はこの子たちの音質やマイク性能...ではなく、先端のこの部分に注目した記事になっています!
「いやマニアックすぎない?」と言われてしまいそうですが、実はこの先端(以降"端子"と表記)、ぱっと見は同じに見えても中身が違うものがあります。
それを知らずに使っていると、
「イヤホンを挿しているのに端末に認識されない」
「スマホでは使えるのにPCではイヤホンのマイクが使えない」
というトラブルが起こるかも知れません。
新しく買ったマイク付きイヤホンやヘッドセットをウキウキで使おう思ったのに、いざ使おうとして「音が出ない!」という悲劇をが起こらない様に、ぜひ頭の片隅にでも今から紹介する内容を覚えてていただけたらなぁと思います。
できるだけ噛み砕いて説明する様に心がけていますので、よかったら最後までお付き合いください!
まずはこちらの画像をご覧ください。
写真の左の端子と右の端子、こちらの違いは何でしょう? そうです、金属部分が3つに分かれているか、4つに分かれているかで違いますね!
こちらは見た目でわかる違いです。
左側がマイクがないスタンダードなイヤホンの端子で、「3極 3.5mm フォーンプラグ」といい、右側がマイク付きイヤホンの端子で、「4極 3.5mm フォーンプラグ」といいます。
待ってください、「急に専門用語出てきた」と拒否反応を起こさないでください...!
一つ一つの意味を知れば、全然堅苦しい奴じゃありません。
「3極 3.5mm フォーンプラグ」でいえば、
という、端子の特徴を並べているだけのことなんです。
となると「4極 3.5mm フォーンプラグ」は、
ということですね。
ちなみに、「3.5mmフォーンプラグ」のことを、通称「ミニプラグ」というので、「3極 3.5mm フォーンプラグ」は「3極ミニプラグ 」と言い換えることができます。
なんだか一気に親しみやすい呼び方になりましたね。なりましたよね...?笑
では、「3極」と「4極」では何が違うのでしょうか。
こちらも先ほどチラッと出ましたが、
「接点(役割)をいくつ持っているか」
の違いになります。
イヤホンから音が出る仕組みについては詳細な説明を省略しますが、ざっくりいいますと、スマホなどの端末から電気信号が流れていき、イヤホンの耳にはめる部分の中にある振動板を震わせることで音を発しています。
逆に、マイクは声の振動をマイク部分の振動板がキャッチして電気信号に変換し、スマホなどの端末へ信号が入ります。
ここまで来れば何となくわかっていただけたのではないでしょうか。
イヤホンの端子の金属部分の数(極)だけ、電気信号の回路があるということです。
具体的な説明に移りましょう。
3極は、金属部分が3つあります。
つまり、3種類の電気信号が流れているんですね。
そして、その3種類の電気信号の内容が、先端から、
となります。
ここでまた「グランドってなに...?」という疑問が生まれてくるとは思いますが、この説明はもはや電気の勉強になってくるので、もっと詳しく知りたい方は「イヤホン グランドとは」と調べてみてください...。笑
めちゃくちゃ簡単に言えば、
「グランドが上手く機能していないと、イヤホンから音が出ない、または音が小さく聞こえる」
という、ちゃんと必要な回路です。
では、4極はどんな電気信号が流れているのでしょうか?
4極の回路には、
があります。
そうです、4極にはマイクの回路が追加されています。
皆さんの手元にマイクが付いていないスタンダードなイヤホンとマイク付きイヤホンがありましたら、是非、端子を比較してみてください。
冒頭で画像を用いて比較したように、スタンダードなイヤホンは3極、マイク付きイヤホンは4極になっていると思います。
(マイクが付いていないイヤホンでも4極の場合がありますが、その説明は割愛します...。笑)
しかし、マイク付きイヤホンには一つトラップがあります。
それではこちらの画像をご覧ください。
こちらの端子、何が違うでしょうか?
色が違うのは除きます!笑
実はこの端子たち、回路の位置が少し違います。
というのも、4極イヤホンには、
という2種類があります。
今の日本の主流の規格。iPhone、PS4、Switchなどはこの規格。
端子の先端から、「左耳に聞こえる音(L+)」「右耳に聞こえる音(R+)」「グランド(GND-)」「マイク(Mic)」の順。
2011年頃、日本でもXperiaで採用されていたり、欧州では主流の規格。
端子の先端から、「左耳に聞こえる音(L+)」「右耳に聞こえる音(R+)」「マイク(Mic)」「グランド(GND-)」の順。
この2つの規格では、「グランド」と「マイク」の位置が入れ替わっています。
すると、CTIA規格の端末にOMTP規格のマイク付きイヤホンを繋いだ時に、
「イヤホンが認識されない」
「マイクの音が入らない」
という現象が起きてしまうのです。
自分もこれを知った時は衝撃的でした...。
スマホが普及した時に、マイク付きイヤホンのパッケージにやたらと「iPhone対応」とか書いていたのはこういうことだったんですね。
では「見た目が全く一緒なのにどうやって見分ければいいの?」という話ですが、残念ながらイヤホン本体を見ただけでは判別がつきません。
ですが、現代の日本ではCTIA規格が主流となっていますので、10年もののマイク付きイヤホンでもない限り、日本で流通しているマイク付きイヤホンはCTIA規格のものとなっているようです。
また、イヤホンのパッケージに「iPhone対応」や「PS4/Switch対応」と書いていればCTIA規格であることはほぼ確実ではあります。
ただし、ネット通販などで購入する時に欧州の規格で購入してしまうとOMTP規格である可能性があるのでそこだけご注意ください...!
今回はイヤホンの端子についてご紹介してみました。
ざっくりまとめますと、このような内容でした。
極については2〜5極まであったり、3極対応端末に4極のマイク付きイヤホンを挿すと音が鳴らないことがあるなど、まだまだ奥が深いのですが、それを全部説明してしまうととんでもない長さの記事になっていまうので、泣く泣く割愛しました。
この記事を読んで「もっと知りたい!」「ケーブルの中ってどうなってるんだろう」と思った方がいましたら、ぜひ調べてみてください。
最後までお読みいただいてありがとうございました!